ノングルテン米粉認証と製造工程管理JASの違い

グルテン含有量の基準(1ppm・20ppm)と、日本米粉協会の認証・農林水産省の製造工程管理JASという2つの制度の違いを、農水省の公表資料にもとづき整理します。

図表1: 「ノングルテン」と「グルテンフリー」の基準の違い

米はもともとグルテンを含んでいないため、米粉もグルテンを含みません。そのうえで、外部からの混入を防いで含有量をどこまで抑えたかを示す表示として、日本独自の「ノングルテン」と欧米の「グルテンフリー」の2つがあります。

ノングルテンとグルテンフリーのグルテン含有量基準の比較
呼称 グルテン含有量の基準 位置づけ
ノングルテン 1ppm以下 日本独自の基準(欧米のグルテンフリーより厳しい)
グルテンフリー 20ppm以下 欧米の基準

出典: 農林水産省「米粉のノングルテンの第三者認証と製造工程管理JAS」ページ本文。確認日2026-09-26。グルテンの定義は国際連合食糧農業機関(FAO)・世界保健機関(WHO)の「CODEX STAN 118-1979」によります。

図表2: 2つの制度の違い(ノングルテン認証/製造工程管理JAS)

「ノングルテン」の名称を使うには、次の2つの制度のいずれかに関わる手続きがあります。対象が「製品」か「製造工程」かが異なります。

米粉製品のノングルテン認証とノングルテン米粉の製造工程管理JASの比較
項目 米粉製品のノングルテン(Non-Gluten)認証 ノングルテン米粉の製造工程管理JAS
対象 個々の米粉製品 米粉の製造工程
制定・発足 2017年6月発足の日本米粉協会が構築 2020年に農林水産省が制定
認証機関 (一社)日本環境保健機構 (一社)日本農林規格アライアンス(JASCERT)
主な要件 ①ノングルテン米粉が主たる原料 ②小麦(特定原材料)不使用 ③HACCPの考え方を取り入れた衛生管理 ④日本米粉協会の講習会受講 グルテン混入可能性のある箇所を特定し、最終製品のグルテン含有量が1ppm以下となるよう工程を管理、管理方法を定期的に検証・改善
認証後の表示 ノングルテン米粉認証マーク JASマーク(事業者の広告・ホームページ等に表示可)

出典: 農林水産省「米粉のノングルテンの第三者認証と製造工程管理JAS」ページ本文。確認日2026-09-26。

ノングルテン表示のルール

「ノングルテン(Non-Gluten)」の用語を表示できるのは、次のいずれかに当てはまり、ノングルテン第三者機関の検査を受けた製品です。

表示にあたっては、グルテン含有量が1ppm以下である旨を付記します。グルテンの検査方法は、消費者庁「食品表示基準について」(平成27年3月30日消食表第139号消費者庁次長通知)別添に定める特定原材料等の定量検査法を準用します。この表示の枠組みは、2017年に農林水産省が「米粉の用途別基準」とあわせて公表した「米粉製品の普及のための表示に関するガイドライン」で定められました。

出典: 農林水産省「米粉のノングルテンの第三者認証と製造工程管理JAS」ページ本文。確認日2026-09-26。用途区分(1番/2番/3番)の数値基準は用途別基準ページを参照してください(本ページの「ノングルテン」はグルテン含有量の表示制度であり、用途区分とは別の枠組みです)。

よくある質問

ノングルテンとグルテンフリーは何が違いますか

どちらもグルテン含有量の基準ですが、数値が異なります。欧米の「グルテンフリー」はグルテン含有量20ppm以下を基準とするのに対し、日本独自の「ノングルテン」は1ppm以下と、より厳しい基準です。米はもともとグルテンを含まないため、米粉もグルテンを含みませんが、製造工程での外部混入をどこまで防いだかによって表示できる名称が変わります。

「ノングルテン認証」と「製造工程管理JAS」はどちらを取ればよいですか

対象が異なります。米粉製品のノングルテン(Non-Gluten)認証(日本米粉協会・(一社)日本環境保健機構)は個々の製品を対象とし、ノングルテン米粉の製造工程管理JAS(農林水産省制定・(一社)日本農林規格アライアンス〈JASCERT〉認証)は製造工程そのものを対象とします。どちらを取得するか、あるいは両方取得するかは、各認証機関の公式サイトで要件を確認してください。本サイトはこの2制度の違いを整理する情報提供のみを行い、個別の取得可否は判定しません。

市販の米粉銘柄がノングルテン認証を取得しているかは、このサイトで分かりますか

本サイトの銘柄データ集は、農水省の用途別基準(1番/2番/3番)への対応状況を中心にまとめたもので、ノングルテン認証・製造工程管理JASの取得有無は現時点で一次確認できていません。認証取得の有無は、各メーカーの公式サイトまたは日本米粉協会・JASCERTの認証事業者一覧で個別に確認してください。

各回答の出典は本ページ内の図表1・図表2、および農林水産省「米粉のノングルテンの第三者認証と製造工程管理JAS」ページ(確認日2026-09-26)です。

→ 作りたいもの(パン・ケーキ・麺など)から用途区分を逆引きする

→ 農水省の用途別基準(1番・2番・3番)の数値を見る

→ 市販の米粉銘柄データ集を見る