米粉製品の小麦アレルギー表示の確認点

米粉パンや米粉のミックス粉には、小麦由来のグルテンが使われていることがあります。原材料欄の「グルテン(小麦を含む)」、「米粉100%」と強調表示できない場合、「米粉○○」と「米粉入り○○」の違いを、消費者庁と農林水産省の公表資料にもとづき整理します。

図表1: 米粉製品の表示で確認する項目

消費者庁は、米粉を使った製品で小麦の表示の欠落や、製造工程での小麦の混入によるアレルギー事故が発生しているとして、購入時に表示をよく確認するよう呼びかけています。同庁の資料が挙げる確認点は次のとおりです。

米粉製品の購入時に表示で確認する項目
確認する場所 確認すること
原材料名・添加物 小麦粉やグルテンが表示されていないか
注意表示 「製造工場では、小麦を含む製品を生産しています。」のような注意表示がないか
小麦以外の原材料 小麦以外にアレルギーの要因となる原材料が含まれていないか
表示のない店頭販売 表示のないインストアベーカリーでは、原材料について店の人に質問する

同じ資料の表示例では、米粉食パンの原材料名に「グルテン(小麦を含む)」が記載されています。商品名に「米粉」と付いていても、小麦を含まないとは限りません。

出典: 消費者庁「米粉製品による小麦アレルギーに気を付けましょう!!」(平成27年6月19日作成)本文。確認日2026-09-28。

図表2: 小麦由来のグルテンを使った米粉製品の表示ルール

農林水産省の「米粉・米粉等加工品の表示に関するQ&A(第二弾)」は、米粉を使った加工品の表示について次のように示しています。

米粉加工品の表示に関する農林水産省Q&Aの要点
項目 Q&Aの示し方 該当箇所
「グルテン(小麦を含む)」 小麦はアレルギー表示の対象となるため、グルテンを使っている場合は「グルテン(小麦を含む)」の表示を省略できない 問6の3
「米粉100%」の強調表示 ミックス粉(プレミックス類)の米粉加工品で小麦由来のグルテン等を使っている場合は、「米粉100%」と強調表示するべきではない(穀類は米粉だけでグルテン等を使っていないと誤認されるおそれがあるため) 問6の1・2
米粉加工品を使った惣菜など 米粉加工品を原材料に使って惣菜などを作る場合でも、アレルギー物質を含む旨の表示と添加物の表示は省略できない 問5の3
「米粉○○」と「米粉入り○○」 使い分けに原材料の重量比などの基準は特にない。米粉の割合がそれほど高くない製品は、「米粉入り」の表示に併せて米粉の含有割合を示すなど、誤認を与えない工夫が適当とされる。米粉を極めて少量しか使わないのに「米粉○○」と表示すると、景品表示法の優良誤認に該当する可能性がある 問7
名称欄の「米粉」 商品名が「ライスパウダー」などの場合、名称欄には「米粉」と表示することが望ましい 問1の2

また消費者庁は、特定原材料を含む旨の表示を、容器包装された加工食品について義務付けています。

出典: 農林水産省「米粉・米粉等加工品の表示に関するQ&A(第二弾)」本文、消費者庁「食物アレルギー表示に関する情報」ページ本文。確認日2026-09-28。

消費者庁の資料にある事故の例

消費者庁の資料は、事故情報データバンクに寄せられた次の3件を紹介しています。いずれも、表示の欠落や、表示の確認が不十分だったことが原因とされています。

同庁は、不安なことや分からないことは、各食品製造者・販売会社のお客様相談室や地域の保健所に尋ねるよう案内しています。

出典: 消費者庁「米粉製品による小麦アレルギーに気を付けましょう!!」(平成27年6月19日作成)本文。確認日2026-09-28。

用途区分・ノングルテン表示との関係

農林水産省の用途別基準(1番・2番・3番)は、米粉そのもののアミロース含有率や粒度などの区分で、小麦やグルテンを含むかどうかを示すものではありません。米粉のグルテン含有量を示す表示としては、1ppm以下を条件とする「ノングルテン」表示があります。ノングルテン表示の条件と2つの認証制度の違いはノングルテン米粉認証と製造工程管理JASの違いで、用途区分の数値は用途別基準ページで確認できます。

本サイトは表示のルールを整理する情報提供のみを行い、個別の製品を食べてよいかの判断や医療的な助言はしません。個々の製品の原材料は、各製品の表示と製造者・販売者の案内で確認してください。

よくある質問

米粉パンなら小麦は入っていませんか

入っていることがあります。消費者庁は、米粉パンなどの米粉製品にはグルテンなど小麦を含む原材料が使われていることがあると注意を呼びかけています。原材料名や添加物の欄に小麦粉・グルテンの表示がないか、小麦を含む製品を作る工場である旨の注意表示がないかを確認してください。

グルテンを加えた米粉ミックスに「米粉100%」と書いてよいですか

農林水産省のQ&Aは、小麦由来のグルテン等を使っているミックス粉の米粉加工品では「米粉100%」と強調表示するべきではないとしています。また、グルテンを使っている場合は「グルテン(小麦を含む)」の表示を省略できないとしています。

「米粉入り」と「米粉○○」は米粉の割合で決まりますか

農林水産省のQ&Aでは、重量比などの基準は特にないとされています。一方で、米粉の割合がそれほど高くない製品は含有割合を示すなどの工夫が適当とされ、米粉を極めて少量しか使わないのに「米粉○○」と表示すると景品表示法上問題となる可能性があるとされています。

各回答の出典は本ページ内の図表1・図表2の出典と同じです(確認日2026-09-28)。

→ ノングルテン表示(1ppm以下)と2つの認証制度の違いを見る

→ 農水省の用途別基準(1番・2番・3番)の数値を見る

→ 米粉の用語集を見る