メーカーに尋ねる4項目と、答えが得られない場合の扱い(区分は決めず「表記なし」のまま)
農林水産省の米粉の用途別基準は、粒度、でんぷん損傷度、アミロース含有率、水分含有率の4項目で、1番(菓子・料理用)、2番(パン用)、3番(麺用)を定めています。メーカーが区分を表記していない銘柄では、この4項目の測定値と測定法を尋ねると、基準値と見比べる材料になります。
ただし、測定値が基準の範囲に入っていても、当サイトがその銘柄の区分を決めることはしません。基準は、満たした製品の用途をメーカーが表記する仕組みです。答えが得られなかった項目は、無理に埋めず、得られなかったと書き残します。
メーカーに尋ねる項目と基準値(農林水産省の用途別基準)
| 尋ねる項目 | 基準値 | 基準が指定する測定法 | 答えが得られたときの見方 |
|---|---|---|---|
| 粒度 | 粒径75μm以下の粉の比率が50%以上(1番〜3番で共通) | レーザー回析散乱式 | 比率が50%以上かを見る。この項目だけでは区分は分かれない |
| でんぷん損傷度 | 10%未満(1番〜3番で共通) | 酵素法(AACC法76-31) | 10%未満かを見る。この項目だけでは区分は分かれない |
| アミロース含有率 | 1番は20%未満、2番は15%以上25%未満、3番は20%以上 | ヨウ素呈色比色法または近赤外分光方式 | 値を3つの範囲と見比べる。範囲は重なるため、15%以上20%未満は1番にも2番にも入る |
| 水分含有率 | 10%以上15%未満(1番〜3番で共通) | 105℃乾燥法または電気抵抗式(電気水分計) | 範囲に入っているかを見る。この項目だけでは区分は分かれない |
| グルテン添加率(パン用のみ) | 2番に18〜20%程度。添加している旨の明記が必要 | 基準の表に測定法の記載なし | 添加の有無と割合を尋ねる。添加していれば、表示にその旨があるかも確かめる |
出典: 農林水産省「『米粉の用途別基準』及び『米粉製品の普及のための表示に関するガイドライン』の公表について」(https://www.maff.go.jp/j/seisan/keikaku/komeko/attach/pdf/nonglu-5.pdf )別紙の表。確認日2026-10-09。基準値は用途別基準の図表1と同じです。
粒度、損傷度、水分含有率の基準値は、3つの区分で共通です。区分の違いが数値に表れるのはアミロース含有率だけなので、聞ける項目が1つなら、アミロース含有率を優先して尋ねるのが近道です。
答えが得られたとき、得られないときの書き方
| 問い合わせの結果 | 自分の記録への書き方 |
|---|---|
| メーカーが区分(1番・2番・3番)を答えた | 「メーカー回答: ○番(回答日)」と書く。出所がメーカーだと分かるようにする |
| 4項目の測定値と測定法を答えた | 値と測定法をそのまま書き、基準値との見比べは「基準の範囲内」「範囲外」までにとどめる。区分の断定はしない |
| 一部の項目しか答えがない | 得られた項目だけ書き、残りは「回答なし」と書く。区分は決めない |
| 測定法が違う、または不明 | 基準の測定法と同じか分からないと書く。アミロース含有率の測定法のページにあるとおり、表示の数字は基準と同じ物差しとは限らない |
| 答えがない、または非公表と言われた | 「メーカー公表の区分表記なし」と書く。銘柄データ集でも同じ書き方をしている |
問い合わせの前に確かめておくこと
- 商品の袋や公式ページに、区分や数値がすでに載っていないかを見る。表示の読み方は表示から用途区分を確認する手順にあります。
- 農林水産省の推奨マーク使用商品の一覧に載っていないかを見る。載っている製品は推奨マーク製品にまとめています。
- 尋ねる商品名と、袋に書かれた製造者の情報を手元に用意する。同じメーカーでも、商品ごとに答えが違う可能性があるためです。
当サイトには、問い合わせを送る機能や、メーカーの連絡先を集めた一覧はありません。連絡先は、商品の袋やメーカーの公式ページで確かめてください。
次にすること
基準の全体は用途別基準に、アミロース含有率の測定法はアミロース含有率の測定法のページに、損傷度は米粉のでんぷん損傷度の基準値と測り方に、粒度は米粉の粒度の基準値と表し方にあります。
よくある質問
メーカーに尋ねる項目が1つしか選べないなら、何を尋ねますか
アミロース含有率です。粒度、でんぷん損傷度、水分含有率の基準値は3つの区分で共通なので、区分の違いが数値に表れるのはアミロース含有率だけです。測定法も一緒に尋ねてください。
アミロース含有率の値が分かれば、区分は決まりますか
決まりません。1番は20%未満、2番は15%以上25%未満、3番は20%以上で、範囲が重なります。ほかの項目の基準を満たすかどうかも関係します。用途を表記するのは、基準を満たした製品を作るメーカーです。
メーカーが測定値を教えてくれないときは、どう書けばよいですか
「メーカー公表の区分表記なし」と書きます。区分を推測して書くことは、当サイトでもしていません。