米粉の袋・商品ページの表示から用途区分を確認する手順

手元の米粉が農水省の用途別基準の1番・2番・3番のどれに当たるかは、袋の表示だけでは決まらないことが多くあります。表示を4つのパターンに分け、それぞれで言えることと言えないことを整理します。

図表1: 表示のパターン別に、区分について言えること・言えないこと

米粉の袋や商品ページの表示は、おおむね次の4つに分かれます。上の行ほど、区分を確認しやすい表示です。

米粉の表示パターン別の、用途区分について言えること・言えないこと
表示のパターン 言えること 言えないこと・次に確認すること
A. 推奨ロゴマークの使用商品一覧に載っている 農水省の一覧に載る製品は、用途別基準に適合するものとして日本米粉協会が推奨ロゴマークを付けた製品です。2022年7月18日更新版の一覧には4製品があります 一覧のPDFには、1番・2番・3番のどれかを示す欄がありません。区分は、日本米粉協会やメーカーの公式ページで確かめます。一覧に載るのは製品単位で、同じメーカーの別の商品には及びません
B. 商品名に「1番ミドルタイプ」のように区分名が入っている メーカーが用途別基準の呼び方を商品名に使っています 商品名だけでは、基準に適合しているかは分かりません。たとえば商品名に「1番ミドルタイプ」と入る米粉パウダー(みたけ食品工業)の商品ページには、説明文に農水省基準への言及がなく、上の推奨マーク一覧にもありません(2026-10-02確認)。基準の数値に適合するかどうかは、メーカーに問い合わせて確かめます
C. 粒度・アミロース含有率などの数値が載っている 数値を図表2の基準と見比べられます。たとえばアミロース含有率が20%未満なら、アミロースの条件だけは1番の範囲に入ります 基準は粒度・でんぷん損傷度・アミロース含有率・水分含有率の複数項目で決まります。載っている項目だけでは、基準に適合するとは言えません。足りない項目はメーカーに問い合わせます
D. 「製菓用」「製パン用」とだけ書かれている メーカーが想定する使い方が分かります その言葉が農水省の1番・2番のどれに当たるかは、表示からは分かりません。このサイトでも、メーカーが公表していない区分を推定することはしません

出典: 農林水産省「用途別基準推奨ロゴマーク使用商品一覧」(2022年7月18日更新、確認日2026-10-02)、みたけ食品工業オンラインショップ「米粉パウダー1番ミドルタイプ1kg」商品ページ(確認日2026-10-02)。

図表2: 見比べる基準の数値(アミロース含有率の範囲)

パターンCで数値を見比べるときの基準です。数値の範囲は農水省の用途別基準のとおりで、全項目の一覧は用途別基準の数値一覧にあります。

用途区分ごとのアミロース含有率の基準
区分 アミロース含有率
1番 菓子・料理用20%未満
2番 パン用15%以上25%未満
3番 麺用20%以上

出典: 農林水産省「米粉の用途別基準」ページ内図表1(確認日2026-09-16)。

範囲が重なる部分があります。たとえばアミロース含有率が18%なら、この項目だけでは1番にも2番にも当てはまります。数値が1つ分かっても区分は1つに決まらないので、残りの項目も確認します。

確認の進め方

  1. 袋や商品ページの表示が、上の4パターンのどれかを決めます。
  2. パターンAなら、推奨マーク取得製品の一覧で、その製品が載っているかを見ます。
  3. パターンB・C・Dなら、銘柄データ集に、メーカーが公表している区分があるかを見ます。「メーカー公表の区分表記なし」の銘柄は、区分が分かっていないという意味です。
  4. それでも分からないときは、メーカーに、用途別基準のどの区分に当たるかと、測定した数値の有無を問い合わせます。

よくある質問

「製パン用」と書いてあれば、2番ですか

表示だけでは言えません。「製パン用」はメーカーの言葉で、農水省の2番とは別です。2番に当たるかどうかは、メーカーが公表しているかどうかで決まります。

推奨マークの製品なら、どの区分か分かりますか

農水省の一覧のPDFには区分の欄がありません。製品ごとの区分は、推奨マーク取得製品のページで、確認元とあわせて整理しています。

このサイトで、手元の銘柄がどの区分か判定してもらえますか

判定はしません。メーカーや関係団体が公表した区分と、農水省の基準の数値を並べて見せるところまでです。

→ 市販銘柄のメーカー公表の区分表記を見る

→ 用途別基準(1番・2番・3番)の数値を見る

→ 作りたいものから区分を逆引きする