従来の米穀粉と新たな用途に使える米粉の違い

農林水産省の資料は、米粉を「従来の米穀粉」と「新たな用途に使える米粉」に分けて説明しています。上新粉・白玉粉と、パンや麺に使う米粉がどこで分かれるのかを、用途と主な種類で整理します。

図表1: 農水省資料にある2つの米粉の区分

農林水産省の資料は、米を粉にした米粉は古くから米菓や和菓子に使われてきたと説明しています。それに加えて、パン・ケーキ・麺類に合う米粉をつくる製粉機が開発され、新しい用途への利用が広がっているとしています。

従来の米穀粉と新たな用途に使える米粉の区分
項目 従来の米穀粉 新たな用途に使える米粉
用途・食品の例 米菓(せんべい・あられなど)、和菓子(だんご・求肥・桜もち・工芸菓子など) 料理(揚げ物の衣・とろみ付けなど)、菓子(ロールケーキ・パンケーキなど)、米粉パン、米麺、プレミックス(あらかじめ粉類を混ぜた粉)
主な種類 上新粉、白玉粉、道明寺粉、寒梅粉など 米粉、玄米粉など

上新粉や白玉粉は、資料では従来の米穀粉の例に挙げられています。パンやケーキ向けの米粉とは、別の列に書かれています。

出典: 農林水産省「米粉をめぐる状況について(令和8年3月)」の「新たな用途に使える米粉」の項の本文。確認日2026-10-01。

この区分と用途別基準(1番・2番・3番)の関係

この資料は、米粉のうち「新たな用途に使える米粉」を国内で自給できる点と、食料安全保障の観点から利用拡大が重要だと述べています。今回確認した箇所に、用途別基準の1番・2番・3番の数値は載っていません。

1番・2番・3番のアミロース含有率などの数値は、用途別基準を知るで整理しています。手元の銘柄がどの区分に当たるかは、銘柄の一覧でメーカーの公表内容を確認できます。

出典: 農林水産省「米粉をめぐる状況について(令和8年3月)」本文。確認日2026-10-01。

米粉の需要量の動き

同じ資料は、米粉の需要量が平成30年度の3.1万トンから令和6年度の5.6万トンへ増えたとしています。背景として、平成30年以降にグルテンフリーなどの食のスタイルが注目されたことや、製粉会社の商品開発が進んだことを挙げています。

米粉パン向けの品種としては、2011年3月に品種登録された「ミズホチカラ」が紹介されています。製粉するときにでんぷんが傷みにくいため膨らみやすく、主食用の品種より2割以上の増収が期待できるとされています。品種の数値は米粉専用品種とアミロース含有率にまとめています。

出典: 農林水産省「米粉をめぐる状況について(令和8年3月)」の「米粉用米の状況」の項の本文。確認日2026-10-01。図のグラフの数値は使っていません。

よくある質問

上新粉は「新たな用途に使える米粉」に入りますか

農林水産省の資料は、上新粉を「従来の米穀粉」の主な種類の例に挙げています。パンやケーキ向けの米粉とは別の列に書かれています。

袋に「米粉」と書かれていれば、パンに使えますか

パンに使えるとは言えません。用途は製品ごとに異なります。パン用かどうかは、メーカーが公表している用途表記や、用途別基準の2番(パン用)の表記で確かめてください。メーカーが表記していない銘柄について、このサイトで区分を判定することはしません。

上の表にある区分は法律の区分ですか

この表は、農林水産省が資料の中で米粉の違いを説明するために使っている区分です。法律の条文にある区分ではありません。法律上の言葉としては、別ページの米穀の新用途への利用の促進に関する基本方針が「新用途米穀加工品」などを定義しています。

→ 農水省の用途別基準(1番・2番・3番)の数値を見る

→ 米粉の製粉方法(乾式・湿式・気流粉砕)を見る

→ 米穀の新用途への利用の促進に関する基本方針を見る

→ 米粉の用語集を見る