図表1: 小麦粉の原料価格・製粉コスト・販売価格
農林水産省の資料「米粉をめぐる状況について」(令和8年3月)には、米粉と小麦粉のkgあたりの価格を比べる表があります(税抜)。小麦粉の数値は次のとおりで、令和6年度のものです。
| 項目 | 小麦粉(kgあたり・税抜) |
|---|---|
| 原料価格 | 70円程度 |
| 製粉コスト | 60〜70円程度 |
| 販売価格 | 130〜140円程度 |
製粉コストは、原料の米や小麦を粉にするまでにかかる費用です。原料価格に製粉コストを足すと、販売価格とほぼ同じになります。
出典: 農林水産省「米粉をめぐる状況について」(令和8年3月)4ページ「製粉コストの状況」。確認日2026-10-04。米粉の行の数値は表の列の位置を本文から確定できないため、このページには載せていません。出典の図で確認してください。
図表2: 米粉の製粉コストは製造規模とロットで変わる
同じ資料は、米粉の製粉コスト等が、工場の年間の製造量と、1回に売る量(ロット)によって大きく変わることを示しています。
| 年間の製造量 | 大口ロット | 小口ロット |
|---|---|---|
| 約300トン以上の製粉企業 | フレコン(10トン単位): 100円/kg程度 | 紙袋(1トン未満): 300円/kg程度 |
| 約300トン未満の製粉企業 | フレコン(1トン単位): 250円/kg程度 | 紙袋(30kg単位): 480円/kg程度 |
フレコンは、粉や粒をまとめて運ぶ大きな袋(フレキシブルコンテナ)のことです。製造規模が大きく大口で売る場合が最も低く(100円/kg程度)、製造規模が小さく小口で売る場合が最も高く(480円/kg程度)なっています。ただし、この表の製粉コストは「製造規模や販売ロットによる米粉の製粉コスト等」の数値であり、小麦粉の行と同じ条件で測った比較ではありません。
出典: 同資料4ページ。確認日2026-10-04。
この数値を読むときの前提
- 米粉の原料価格は、企業が購入した価格の平均値(令和6年度)で、農家の出荷価格とは異なる場合があります。
- 米粉の販売価格は、大手企業から聞き取った業務用の価格(令和6年度)です。スーパーなどの小売価格ではありません。
- 表には、政府備蓄米(玄米)の販売価格を原料価格とし、これを踏まえて想定した販売価格を示した別の数値も添えられています(注3)。
- 小麦粉の原料価格などの数値も、令和6年度のものです。
資料の同じページには、米粉用米を含む加工原材料用の国内産米が不足していることも書かれています。価格の高騰や原料の確保が難しい状況が続くことが懸念されるとして、政府備蓄米を加工原材料向けに約5万トン販売したと説明されています。そのため、令和6年度の数値は、その後の原料の動きを反映していない可能性があります。
出典: 同資料4ページの注1〜4と本文。確認日2026-10-04。
よくある質問
この数値はスーパーで売っている米粉の値段と同じですか
同じではありません。資料の米粉の販売価格は、大手企業から聞き取った業務用の価格です。店頭の小売価格は、容量、ブランド、販売店によって異なるため、各店の表示で確認してください。
米粉が小麦粉より高くなる理由は何ですか
農水省の資料からは、製粉コストが製造規模とロットで大きく変わることが読み取れます。年間約300トン未満の小口販売では480円/kg程度とされる一方、小麦粉の製粉コストは60〜70円程度です。ただし、価格の差の原因をこの1枚の表だけで断定することはできません。
最新の価格はどこで確認できますか
農林水産省の米粉のページに掲載される最新の資料で確認してください。このページの数値は、令和8年3月公表の資料に載っている令和6年度の数値です。
各回答の出典は、農林水産省「米粉をめぐる状況について」(令和8年3月)です。確認日2026-10-04。