図表1: 総アフラトキシンとコーデックス委員会の米の基準値
農林水産省の「いろいろなかび毒」(令和4年3月14日更新)は、アフラトキシン類について次のように書いています。
| 設定した機関 | 対象 | 総アフラトキシンの基準値 |
|---|---|---|
| 食品衛生法(日本) | 食品(総アフラトキシンはB1・B2・G1・G2の総和) | 10 μg/kgを超えて含有する食品は第6条第2号に違反するものとして取り扱う |
| コーデックス委員会 | 玄米 | 20 μg/kg |
| コーデックス委員会 | 精米 | 5 μg/kg |
| コーデックス委員会 | トウモロコシのフラワー・ミール・セモリナ及びフレーク | 10 μg/kg |
日本の10 μg/kgは「食品」全般に書かれた数値で、資料は米粉を名指ししていません。コーデックス委員会の表にも米粉の項目はなく、米の項目は玄米と精米です。トウモロコシ粉の行は、穀物の粉の例として載せています。
出典: 農林水産省「いろいろなかび毒」(アフラトキシン類)。確認日2026-10-09。
図表2: 米と小麦で扱いが違うかび毒
同じ資料の記載から、米と小麦(玄麦)に関係する部分を並べると次のとおりです。
| かび毒 | 資料の記載 |
|---|---|
| デオキシニバレノール | 厚生労働省が2021(令和3)年に、食品衛生法にもとづく成分規格として、小麦(玄麦)について1.0 mg/kgを超えて含有するものであってはならないと定めた。コーデックス委員会は小麦・大麦・トウモロコシ原料のフラワー・ミール・セモリナ・フレークに1 mg/kgを設定 |
| オクラトキシンA | 農林水産省が米(玄米)と小麦(玄麦)で複数年の含有実態調査をした結果、全試料が0.3 μg/kg未満で、新たなリスク管理措置は不要と判断した。コーデックス委員会の最大基準値は小麦・大麦・ライ麦の5 μg/kg |
| 米のかび全般 | 農林水産省は「米のカビ汚染防止のための管理ガイドライン」(2012年2月策定)にもとづき、乾燥調製・貯蔵の段階でかびが生育することを未然に防ぐ取組を進めている |
この資料では、デオキシニバレノールの食品衛生法の成分規格は小麦(玄麦)に書かれており、米や米粉の数値は読み取れません。米粉のかび毒の数値を探すときは、この点を取り違えないようにしてください。
出典: 農林水産省「いろいろなかび毒」(デオキシニバレノール・オクラトキシンA)。確認日2026-10-09。
確認の順番
本サイトは基準値の整理のみを行い、個別の米粉や製品が基準を満たすかの判定はしません。確認するときは、次の順に進めてください。
- 米粉も食品であるため、総アフラトキシン10 μg/kgの扱いが当てはまるかを、厚生労働省の最新の資料で確認する。
- デオキシニバレノールなど、米や米粉に数値があるかどうかは、厚生労働省の最新の規格基準で確認する(本ページの資料では小麦のみ)。
- 輸出する米粉は、輸出先の原典で適用範囲を確認する(コーデックス委員会の表に米粉はありません)。
本ページの資料は更新日が令和4年3月14日です。改正が反映されていない場合があるため、基準値を引用するときは最新の公表資料で確かめてください。
重金属の基準は米・米粉のカドミウムとヒ素の基準値、保存と期限の考え方は米粉の賞味期限と保存方法、用途別の基準は米粉の用途別基準で整理しています。
よくある質問
米のかび毒の基準値はいくつですか
農林水産省の資料では、食品衛生法で総アフラトキシンを10 μg/kgを超えて含有する食品は違反として扱われます。コーデックス委員会は玄米20 μg/kg、精米5 μg/kgです。
米粉にだけ適用されるかび毒の基準値はありますか
農林水産省の資料に、米粉を名指しした数値は書かれていません。総アフラトキシンの10 μg/kgは食品全般の数値として書かれています。
デオキシニバレノールの基準値は米にもありますか
この資料で食品衛生法の成分規格として書かれているのは小麦(玄麦)の1.0 mg/kgで、米の数値は読み取れません。最新の規格基準は厚生労働省で確認してください。
各回答の出典は本ページ内の図表の出典と同じです(確認日2026-10-09)。