政府備蓄米の加工原材料向け販売と米粉用米(令和7年度)

政府備蓄米は令和7年度に加工原材料向けに約5万トン販売され、米粉用米としての購入申込みは62千トンでした。農林水産省の資料にある数値だけを、表で整理します。

図表1: 政府備蓄米の加工原材料向け販売に関する数値

農林水産省の「米粉をめぐる状況について」(令和8年3月)には、米粉用米の状況として、主食用米の需給変動などにより、米粉用米を含む加工原材料用の国内産米が不足していることが書かれています。令和7年産の作付意向が減り、価格の高騰や原料の確保が難しい状況が続くことが懸念されるため、政府備蓄米を加工原材料向けに販売した、と説明されています。

政府備蓄米の加工原材料向け販売に関する数値
項目 数値 資料の注記
加工原材料向けに販売した政府備蓄米約5万トン本文の記載
新規需要米(米粉用米)として購入申込みのあった数量62千トン令和7年度の加工原材料向け政府備蓄米販売への申込み。令和7年10月末現在

2つの数字は、資料の中で別の場所に載っています。資料は両者の関係(販売量と申込み数量の違い)を説明していないため、本サイトでも差し引きや割合の計算はしません。

出典: 農林水産省北陸農政局掲載「米粉をめぐる状況について」(令和8年3月)の「米粉用米の状況」とグラフの注記(https://www.maff.go.jp/hokuriku/seisan/komeko/attach/pdf/salon_2026-3.pdf)。確認日2026-10-13。

図表2: 米粉の需要の背景(同じ資料の記載)

米粉の需要量と令和7年度補正予算の事業目標
項目 資料の記載
米粉の需要量(平成30年度から令和6年度)3.1万トンから5.6万トン
米粉需要創出・利用促進対策事業の令和7年度補正予算額2,000百万円
同事業の目標(米粉の需要量)5.3万トン(令和5年度)から13万トン(令和12年度まで)

資料は、米粉の需要が堅調に推移している理由として、平成30年以降にグルテンフリーなどの食スタイルが注目されたこと、製粉メーカーなどが米粉の特徴を生かした商品開発や規模拡大に取り組んだことを挙げています。

出典: 同上。確認日2026-10-13。

備蓄米を原料にした米粉の価格の位置づけ

資料の参考欄に載っている米粉の価格(令和6年度)には、政府備蓄米(玄米)の販売価格を原料価格とした数値が、注記つきで別に添えられています。この数値は、政府備蓄米の原料価格を踏まえた想定の販売価格で、実際の市販価格ではありません。資料の数値は、原料価格が151円程度(kgあたり・税抜)、販売価格が250~450円程度で、同じ表の通常の米粉(原料50~70円程度、販売価格100~300円程度)より高く示されています。価格の表は米粉と小麦粉の価格差で整理しています。

出典: 同上、参考欄の注3。確認日2026-10-13。

備蓄米の話を用途区分の確認に生かすには

本サイトの楔は、手元の米粉の銘柄が農林水産省の用途別基準(1番・2番・3番)のどの区分に当たるかを確認することです。原料が政府備蓄米かどうかは、区分を決める要素ではありません。区分はアミロース含有率や粒度などの米粉の性質で決まり、メーカーの表記で確認します。メーカーが区分を表記していない銘柄は、本サイトでも区分を判定しません。

よくある質問

政府備蓄米は米粉の原料に使われていますか

農林水産省の資料では、令和7年度の加工原材料向けの政府備蓄米販売に、新規需要米(米粉用米)として購入申込みのあった数量が62千トン(令和7年10月末現在)と示されています。申込み数量であり、実際に米粉になった量ではありません。

備蓄米を使った米粉は、用途区分が決まっていますか

決まっていません。用途別基準はアミロース含有率や粒度などの米粉の性質で決まるもので、原料が備蓄米かどうかでは決まりません。区分はメーカーの表記で確認します。

政府備蓄米の販売量は何トンですか

資料には、主食用米の需給変動などで加工原材料用の国内産米が不足していることを受け、政府備蓄米を加工原材料向けに約5万トン販売したと書かれています。

各回答の出典は本ページ内の図表・解説の出典と同じです(確認日2026-10-13)。

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